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【本】フリーエージェント社会の到来 〜「雇われない生き方」は何を変えるか〜

Amazonの評価が高く、気になっていた本を購入して、あっとうい間に読み終えてしまいました。説得力のある事例をもとに、フリーエージェントで働く人の実体が明らかにされていて、内容が非常に共感できたので紹介します。

フリーエージェント時代の幕開け

フリーエージェントとは、組織に属さずに複数の顧客を相手に、自分にとって望ましい条件で独立して働く人たちのことを指している。

20世紀後半のアメリカでは、組織で働く人いわゆる”オーガニゼーション・マン”が社会の象徴となっていた。

しかし、近年労働のあり方が急速に大きな変化を遂げており、アメリカには3300万人のフリーエージェントがいて、この数字はアメリカの労働人口のほぼ4人に1人にあたる計算になる。

フリーエージェントには、①フリーランス ②臨時社員 ③ミニ起業家の3つのタイプがある。

フリーランスという言葉が最近話題となっているが、フリーランスは最近生まれたものではない。

フリー・ランスは自由な槍という語源で、傭兵たちは報酬が納得できれば、どの君主のもとでも戦い、忠誠心や主従関係から自由な騎士であるという意味で使われていた。

フリーランスは作家や芸術家、写真家にも当てはまるし、最近ではプログラマーやデザイナー、ライターなど、幅広いジャンルのフリーランスが存在している。

また、フリーランスは決められた仕事と役割をこなすだけではなく、分散投資をする投資家のように、クライアントや仕事の内容のポートフォリオを持っていることから、ポートフォリオ労働者という呼び名もある。

フリーエージェントという働き方が登場した背景

フリーエージェントが登場した背景には、4つの重要な変化があった。

  1. 従業員が忠誠心と引き換えに会社から安定を保証してもらうという関係の崩壊
  2. 生産手段が小型で安価になり、個人で所有し操作することが容易になった
  3. 生活の糧を稼ぐことだけが仕事の目的ではなく、やりがいを求めるようになった
  4. 組織の寿命が短くなり、人々は勤め先の組織より長く生きるようになった

これらの材料が混ぜ合って調理して生まれたのが、3300万人のフリーエージェントである。

フリーエージェントにとっての意味のある仕事

キーワードは、自由(行動の自由・選択の自由・意思決定の自由)と自分らしさ、責任、自分なりの成功である。

フリーエージェントにとって重要なのは、安定より自由であり、組織の陰に身を隠すのではなく、自分の仕事に責任をもつようになり、何をもって成功と考えるかは自分自身で決める。

アメリカのフリーランスやミニ起業家は、組織に雇われずに働くことを決めた最大の動機は、金ではなく、自分の優先順位に従って、他人の指図を受けずに行動したいということを最大の動機として挙げている。

 

その他にも、組織に縛られない生き方についてや、フリーエージェントを妨げる社会制度について具体的に書かれており、未来の社会の展望を根拠をもとに説明されている。

フリーエージェント社会という点において、日本はアメリカに比べて大きく遅れはとっているが、今後徐々に広まる兆しがある。

この本は、フリーエージェントという働き方の紹介だけではなく、その登場した背景や実態を明らかにしており、フリーエージェントのメリットだけでなく、デメリットについても具体的に記述されている。

これから独立をしたいと思っている人、すでに独立して仕事をしている人、また会社員や公務員、契約社員など、幅広い層の人に支持される最高の良書だと感じた本でした。

オススメの一冊です!

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

2012/07/25 | ,

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