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日本版「The Huffington Post(ハフィントンポスト)」の魅力とBLOGOSとの違い

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ビルゲイツがTwitterで発信した最初のつぶやき「HELLOW, WORLD」風に「HELLOW, NIPPON」として日本に上陸したのは、アメリカ最大級の規模を誇るソーシャルニュースメディア、『The Huffington Post(ハフィントンポスト)』である。

ソーシャルニュースメディアとは、ニュースメディアとソーシャルメディアを合わせてものであり、ハフィントンポストは、各分野の専門家や有識者、個人ユーザが意見をやり取りできるプラットフォームを提供している。単にニュースやブログなどの情報を提供するだけでなく、ユーザがコメントをして議論をすることで形成されていくメディアであり、アメリカでは、2013年1月時点で、月間訪問者4600万人、月間投稿件数800万件。寄稿ブロガー3万人と、巨大メディアになっている。

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アメリカ以外にも、カナダ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスと展開されており、今回の日本上陸はアジア初となる。『朝日新聞』や『日経新聞』などの従来のメディアでは、紙媒体のネット版という流れで、情報提供を紙からインターネットへ転換させることに留まっており、読者とのインタラクティブ性に欠ける点があった。

ハフィントンポストは、情報提供型ではなく、意見交換型のメディアであり、話題となった記事は積極的にFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで拡散され、認知されていく。

もちろん日本国内にも、個人ブロガーの記事をまとめるコンテンツアグリゲーションサイトがあり、有名どころではBLOGOS(ブロゴス)が挙げられる。ブロゴスは国内初の提言型ニュースサイトとして、国会議員から大学生まで、幅広くインフルエンサーのブログをまとめている。

ハフィントンポストとブロゴスは何が違うか?

①コメントスクリーニング機能

インターネットメディアの良い点は、誰もが容易に意見交換をできる点であるが、容易であるが上に匿名性で誹謗中傷が活発化し、炎上するケースが少なくない。著名人の意見に対して、ネガティブなコメントが増えてしまい、せっかく鋭い切り口でコメントをしている人や、質の高い回答をしている場合でも、埋もれてしまいことが多々ある。

意見を発信している側としても、そのようなコメントは面白くなく、読者からしても大量のうんざりするコメントを読んで疲れてしまう可能性がある。例えば、先日掲載されていたイケダハヤト氏『速読なんてウンコです—イケダハヤト流・速読術と、ぼくが速読を続ける理由』という記事では、ネガティブなコメントが多く寄せられている。

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ブロゴスでは、ネガティブなコメントもそのまま掲載されている。たしかに、メディアが巨大になればなるほど、ネガティブな意見が多く発生し、目視ですべてのコメントをチェックして、質の高いコメントだけを掲載するという方法は非常にリソースがかかる作業である。ただし、そのリソースをかけることで、読者疲れをなくし、読者離れを防ぐことができるのであれば価値はある。

ハフィントンポストではネガティブなコメントを排除するために、下記のように対策を述べている。

JuLiA(Just a Linguistic Algorithm)」という人工知能解析エンジンが機能している。元々アダプティヴセマンティクス社というスタートアップが開発したエンジンで、2010年にハフポストが買収した。JuLiAは、人間のモデレーターによる判断結果を記憶してパターン化し、大量のコメントを分析する、進化するコメント解析システムだ。自動的に不適切なコメントをふるいにかけたり、人気のコメントを見つけて強調することもできる。このソーシャルニュースサイトに寄せられる膨大な量のコメントのクオリティは、この女性AIによって維持されている。彼女はハフポストにとって欠かせない存在である。

ネガティブなコメントがなくなり、良質なコメントが多く並べば、読者は質の低いコメントを見ることがなくなり、よりレベルの高い議論を展開することができるため、読者離れをなくすことに繋がる。優良なコンテンツを目立たせ、より良い情報を読者に提供させることが可能となり、コメントが自動的に反映されることなく、承認制としてスクリーニングされることで媒体価値を飛躍させる要因になり得る。

②コンテンツ掲載ロジック

ニュースサイトでは、どのようなコンテンツを提供するか?が1番重要な要素であり、コンテンツが媒体価値を左右するといっても過言ではない。多くの場合は、編集長が提供するコンテンツを決定しリリースする。ブロゴスに転載する記事は、中の人が目視で確認し、適切だと判断した記事を紹介している。つまり、コンテンツを提供する側が属人的な作業によりコンテンツを取捨選択し、形成されている可能性が高い。

一方、ハフィントンポストでは、掲載する記事をコンピューターのアルゴリズムで管理し、トラフィックや大量なコメントなどの30以上の項目から情報を解析し、提供するコンテンツを判断している。つまり、中の人(管理者側)ではなく、外の人(ユーザ側)がコンテンツを決めていることから、従来のメディアとは180度違う判断基準で、掲載するコンテンツを決めている。

 

ハフィントンポストのブロガーは、松浦茂樹氏、佐々木俊尚氏、堀江貴文氏など、多くの著名人が参加している。ハフィントンポストは、ニュースを読むというスタンスではなく、議論から新しい切り口を学ぶ場として魅力的なプラットフォームだと思う。

Facebookのようなソーシャルメディアがアメリカで流行して、数年後に日本で流行るという傾向から、アメリカで大人気のハフィントンポストも日本市場で今後流行るのではないかと考えられる。

外資系メディアが日本で浸透しインフラとなることについて、『日本は一歩遅れていて、やっぱりアメリカは最先端だなぁ』と正直感じる。しかし、外資系メディアから刺激を受けた国内のメディアが、良い点を模倣してオリジナリティーを出すことによって、発展していくことができれば、素晴らしいことであり、今後はハフィントンポストの動向を追いつつ、従来のメディアへの影響に注目していきたい。

昔から日本の良い点は、海外のものを模倣して小型化したり、機能を付加することにあると言われている。日本のメディアも外資系メディアから学び、「HELLOW, NIPPON」ならぬ、「こんにちは、アメリカ」として日本初のメディアがアメリカに上陸できるようになれば面白い。

 

2013/05/07 | ブログ

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